5月18日開幕した文部科学大臣杯JA共済トーナメント第58回全日本リトルリーグ野球選手権東海連盟大会は26日最終日、決勝戦を迎え、ここまで勝ち上がった名門同士、三重松阪チームと静岡浜松南チームの激突となった。初回松阪チームの立ち上がりを待ち前の連打で攻め幸先よく2点の先制に成功する浜松南が早くも主導権を握った。中盤まで抑えられていた松阪は4回、相手チームの投手交代直後に怒涛の攻撃と伝統の走力を生かして逆転に成功 一気に優位に立った。勢いにのった松阪がこのまま勝利をものすると思われた最終回、浜松南、執念の連打で一気に同点、さらには逆転タイムリーも飛び出し、再び2点差をつけて逆転、粘る松阪を振り切り11年ぶりの優勝を勝ち取った。逆転のヒーローは最高学年中学1年生で土壇場で底力を発揮した。敗れはしたが松阪も準勝戦では優勝候補の強豪知多に4点のビハインドを跳ね返して勢いにのって挑んだが最後に力尽きた。
先に行われた3位決定戦は 三河同士の知多と安城がメダルを目指し激突したが、終始試合を優位に進めた知多がエースの力投もあり完封勝ち。一矢を報い銅メダルを獲得した。
この大会は連日清々しい五月晴れの下で行われ、いつになく選手も躍動し、奇跡的な逆転劇もあり、まさに選手たちが全員 筋書きのない感動のドラマを作ってくれた。
浜松南には2013年以来の全国制覇、世界大会を目指し全国大会の舞台でチーム一丸となり戦ってほしい。7月感動のフィナーレを期待しよう
★渥美賀広浜松南監督の話 浜松南の指揮をとらせていただき第2代表で全国大会にはいかせてもらいましたが今回初めて優勝して全国で戦えることができ、選手に感謝したいと思います。特に最高学年の選手は今日のゲーム本当に最終回、頼りになりました。松阪さんにはここまで苦戦が続いて中々勝てなかったのですが、選手は本当によくやってくれました。7月の全国大会までに 持ち前の打力と走力を鍛え直し、今年こそ頂点を目指します。