浜松が東海王者 第2代表は安城  

第55回全日本リトルリーグ野球選手権東海連盟大会は6日最終日を迎え、春の王者、安城と 春の雪辱に燃える浜松が、前評判通り勝ち上がり両リーグの決勝戦となった。初回緊張から守備に硬さが見られた安城のスキをつき幸先よく浜松が3点を先制、早くも主導権を握った。3回に1点を追加された安城は4点のビハインドを追って、4回先頭の主砲國立選手(中1)が意地の一発を左中間にたたきこみ反撃を開始する。すると安城打線が爆発 この回一挙6点のビッグイニングで試合をひっくり返した。

その裏必死に食らいつく浜松は自慢の足を絡めてチャンスを作りその勢いで同点に追いつくと櫻井選手(小6)に満塁のチャンスで起死回生のグランドスラムが飛び出し再びリードをする展開となった。粘る安城も5回1点最終回に2点を返したが、最後は浜松主将野﨑投手(中1)の力投の前に力尽きた。浜松は春の決勝大会で苦杯をなめた安城に見事な勝利を収め2018年以来の全日本選手権の切符を手中に収めた

敗者復活戦ではこれまで強豪の浜松南、岡崎相手にシャットアウトで勝ち、勢いに乗る金沢と、優勝した浜松に6-7と食い下がった実力者富士との戦いになった。序盤から息詰まる投手戦を繰り広げた両リーグだったが最小の1点を守り切った富士が準優勝決定戦に駒をすすめ決勝戦で敗れた安城と第2代表をかけ対戦した。

準優勝決定戦は決勝戦の悔しさを晴らすかのように富士の先発佐藤投手の立ち上がりを攻め安城が怒涛の攻撃を仕掛け一挙6点を先行、その後の守りでも安城先発岩切投手が要所をしめ ついに5回安城は 持ち前の打線が火を噴き試合を決める決定的な9点をもぎ取り 見事にコールド勝ちで第2代表を勝ちとった。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大でこの大会は中止となり2年ぶりの開催となったが、今年もコロナ禍のなかで大会開催が心配されたが、厳重な感染対策と感染防止のガイダンスの遵守 運営スタッフ 特に主管の三河ブロックならびに 地元岡崎リーグの惜しみない力添えにより無事に全日程を終えることが出来た。心からそのご尽力に敬意と御礼を表したい。本当にありがとうございました。

東海連盟代表として全国に挑む浜松 安城には 大会までの約一か月半の間、けがや病気にかからないよう万全の態勢で強豪に立ち向かってほしい。正々堂々、仲間を信じ自身を信じ、最高の舞台で最高のパフォーマンスを発揮することを願う。

※優勝の浜松・榎谷優史監督の談話・・勝った瞬間本当によくやってくれました。まず選手にありがとう、そしておめでとうと言いたいです。また一緒に頑張ってきたリーグの皆さんにも感謝いっぱいです。春の大会では3連覇を狙って挑んでいましたが、安城さんの壁に阻まれました。今日はその借りを返したい一心で胸をかりましたが、最高の結果になって感無量です。今年は持ち前の走力と打撃のチームという事でしっかり練習をしてきました。全日本までまだまだ課題はありますが、もう一度一からやり直し、3年前になし得なかった初戦突破を目指します。

※浜松主将・野﨑立真選手の話・・ライバルの安城に絶対勝ちたかった。その気持ちが一つになって優勝でき最高です。チームの仲間を信じて先輩が出来なかった1回戦突破を果たしたいです。

※準優勝の安城・長谷部健児監督の談話・・決勝戦では緊張から本来の動きが出来なかった印象です。途中で逆転はしましたが、大事な時に守備が乱れ大量点を奪われたのを反省してこれから守備力を強化、特に中心となる二遊間センターラインの強化をします。幸いいい形で準優勝戦を勝つことが出来ましたのでこの勢いで全日本では初戦突破を目指します。