25日華々しく開幕したゼット旗争奪リトルリーグ野球西日本選手権は大会前の予想通り初冬の寒さを吹き飛ばす熱戦が展開された。初日を勝ち上がったのは　東海連盟第一代表　松阪　関西連盟第一代表　南京都　第二代表　宝塚　中国連盟代表　広島安芸　4チーム、翌26日には決勝トーナメントが行われた。準決勝の松阪VS南京都は息詰まる投手戦の展開となり、南京都が最終回の6回に待望の1点をもぎ取るもその裏松阪は2アウトからの連打でしぶとく同点に追いつき、そのまま延長戦に突入した。タイブレーク戦では京都南が1点を勝ち越したが、ここでも食い下がる松阪が同点に追いつき最後は劇的なサヨナラ勝ちで決勝戦に駒を進めた。もう一方の準決勝戦　宝塚VS広島安芸は初回に先制した宝塚が終始優位に試合を支配し、中盤に3点　さらに終盤にダメ押しの3点を奪い、そのまま完封勝ちしてこちらも決勝戦へ進んだ。

奇しくも予選のリーグ戦Pool　Aの初戦で顔を合わせた松阪VS宝塚は序盤は両投手が相手打線を完全に抑え静かな立ち上がりとなったが、中盤4回の裏に松阪打線が一気に火を噴き、大幅に勝利を手繰り寄せる9点を取り一気に優勝の機運が高まった。5回表も強打の宝塚打線を抑えた投手陣に応えるように、そのうら決定的な1点をとりそのままコールドゲーム　歓喜の西日本選手権を制覇した。

26日の3試合は点差がついたゲームもあったが、予選リーグ戦を勝ち上がった4リーグがそれぞれ持ち味をだし、点差までは実力差がない、非常に中身の濃い激戦を展開してくれた。球場には選手たちの熱い戦いに大きな拍手が鳴り響いた。

優勝・松阪上田栄治監督の談話

地元開催で第一代表ということで試合前は実を言うとかなりのプレッシャーがありました。何とか2日目まで残れるようにと試合に挑んだが、まさか優勝までしてくれるとは、改めて選手たちの頑張りにびっくりしています。準決勝戦では常に劣勢でしたが、その都度跳ね返してサヨナラ勝ちした選手に感謝しています。これからも常に挑戦者として頑張っていきたいと思います。

松阪・山口晴大主将の談話

優勝はとてもうれしいです。ピンチになってもみんなと一つになれば必ず勝てると信じて次につないで、守りでも体を張って必死に頑張り抜いたのが優勝につながったと思います。またピッチャーも必死に頑張ってくれて抑えてくれました。ぼくたちみんなの優勝を誇りに思います。